約10年ぶりに、自宅のデスクチェアを買い替えました!

新しくお迎えしたのは、ハーマンミラーのセイルチェアです。買うと決めるまでに約3年。買うと決めてからもカスタマイズに約1か月は悩みました。何度か店舗にも足を運び、後悔しないよう選び抜きました。

最終的にはセールに背中を押されて購入を決めましたが、日々お世話になる大切なイス。安い買い物でもないし、そうあっさりとは決められませんでした。そこで今回は、次のことを記録しておきます。

  • セイルチェアを選んだ理由
  • カスタマイズで悩んでいたこと
  • 最終的な決め手
  • 6ヶ月使った感想

どれもリアルな経験にもとづく記録です。「セイルチェアの購入に悩んでいる」「デスクチェアの買い替えを検討している」という方のヒントになればうれしいです!

セイルチェアとは

セイルチェアは、2023年に創業100周年を迎えた世界的に有名な家具ブランド「ハーマンミラー」の代表作です。

ハーマンミラーは「モダンファニチャー(現代家具)」や「人間工学(エルゴノミクス)に基づいたオフィス家具」の歴史を創り出してきた先駆者です。チャールズ&レイ・イームズやイサム・ノグチといったデザイナーとともに、モダンな家具をつくってきました。

その中でゴールデンゲートブリッジから着想して生まれたセイルチェアは、デザイナーのイヴ・ベアールが手がけました。コンパクトながらもデザイン性と機能性を両立し、手の届きやすい価格帯を実現した人気モデルです。

ハーマンミラーのセイルチェア(ホワイト)が置かれた空間
画像:ハーマンミラーストアより

以下、かんたんな特徴まとめです↓

  • 機能性とコンパクトさをあわせ持つ
  • 吊り橋から着想した、特徴的なデザイン
  • 背もたれにフレームがない・通気性がいい
  • フレームや座面の色・素材などカスタマイズ可能
  • ハーマンミラーのなかでは手が届きやすい価格
  • 環境に良い、最大90%のリサイクルが可能
  • 12年間の製品保証(※正規代理店・公式購入の場合)

特にインテリアとして目を引きつつ、機能性、コンパクトさのバランスがちょうどいい。いまのわたしの身の丈にあったイスなのではないか、と惹かれていました。

セイルチェアを買う前のデスク環境

セイルチェアの購入前、イームズチェアを使用していたときのデスク風景
2025年7月のデスク風景

セイルチェアを買う前は、イームズチェアのリプロダクトを使っていました。たしか20代前半、ひとり暮らしをはじめたころに買ったものです。

当時はデスクに向かう時間が1日1時間もない生活で、インテリアには少し興味があるけれど、自分の好きなもの、良いものがわからない状態でした。そんな中で「ふかっとした素材で座り心地がよさそう」「形がおしゃれっぽい」という理由で迎えられました。

そこから10年。デスクワーカーになり、自宅でもデスクで過ごす時間が増えました。インテリアの好みも定まってきて、一生物と言えるデスクにも出会った。デスクや周囲の雰囲気にあわせて、イスもアップデートしたい。そんな気持ちが強くなっていました。

また、からだへの負担もありました。もともとイームズチェアはダイニング向きで、長時間の読み書き作業には向いてないんです。理想的な座り姿勢をキープするのがむずかしく、気づくと猫背になって、肩や腰にじわじわ疲れがたまっていました。

そうしたインテリアに対する小さな不満と、からだへの負担。そこに「デスクで気分よく過ごす時間を取り戻したい」という強い思いが重なり、本格的な買い替えに動きました。

デスクチェアに求める条件・3つの候補

新しいイスを買うと決めてから、まずは条件を整理しました。

  • 座り心地がいい
  • 腰への負担を軽くできる
  • 猫背にならない(いい座り姿勢を保てる)
  • カラーは白かシルバー、デスクに合うデザイン
  • わが家のインテリアになじむ(北欧モダン系)
  • 背の高いもの・ゴツいものはNG
  • メンテナンスして長く使えるもの
  • 予算は10〜20万円まで

すべての条件を満たす候補として残ったのは、今回買ったセイルチェア、同じくハーマンミラーのアーロンチェア、イトーキのSHIGAでした。

購入候補のセイルチェア・アーロンチェア・SHIGAを並べた比較画像
画像:左・中央 ハーマンミラーストア、右 イトーキオンラインショップ

こうして並べてみると、雰囲気はどれも似ていますね。ここからさらにしぼります。

まずはSHIGAが選択肢から外れました。ミニマルなデザインには惹かれましたが、実物を体験できる場所が近くになかったのが大きいです。金額はセイルチェアと大差ないため、試さずに買うのは少しリスクがあるなと。また、ボディーをアルミにすると肘かけもアルミになるため、寒い季節に冷たそうだなと。

決勝戦は、セイルチェア vs アーロンチェア。2択になった時点でセイルチェアに気持ちが傾いていましたが、ワークチェアの最高峰とも言えるアーロンチェアの座り心地・カスタマイズ性に、最後まで惹かれました。

最終的な決め手は、「自分にとってちょうどいいのはどちらか?」という問いでした。リモートワークでずっと座っているならアーロンチェアがいいけど、しばらくその予定も願望もありません。そもそも自宅には「ゴツいイスを置きたくない」と思っていました。価格にも多少差がありましたが、そこは大きな問題ではなく、総合的にバランスのいいセイルチェアに軍配があがりました。

セイルチェアがあるデスクを後ろから見た風景

▼セイルチェアと戦ったイス(カスタマイズはやや異なります)

カスタマイズで迷ったこと

セイルチェアに決めたあとも、カスタマイズでしばらく迷いました。

フレーム、ベース、ファブリック、アーム、ランバーサポート、キャスター。ひとつひとつの選択肢と組み合わせの幅が広いだけに悩みます。インテリアにも、自分の好みにもマッチしたものを選びたい。長く使うものだから後悔したくない。そんな気持ちでした。

特に悩んだのは「ファブリック」「アーム」です。一方で、フレームとベースの種類には1mmの迷いもありませんでした。

セイルチェアのホワイトフレームとポリッシュドアルミニウムのベース
フレームはホワイト、ベースはポリッシュドアルミニウム

全体の雰囲気を決めるファブリック

いちばん迷ったファブリックは、全体の見た目や雰囲気に大きく影響します。

店舗でサンプルをもらって比較したり、展示品のカスタマイズをチェックしたりして、2週間ほど検討しました。写真は実際に迷った候補です。

ハーマンミラーの店舗で入手したファブリックのサンプル

最終的には、白いデスクのインテリアに合い、飽きがこなさそうなグレーを選びました。より明るい色も考えましたが、汚れが目立ちそうだったのでやめました。

見た目か機能か、2種類のアームにも迷う

アーム(肘かけ)も少し悩みました。高さだけを調整できる「アジャスタブル」、高さと左右スライド・奥行き・角度を調整できる「フルアジャスタブル」の2種類がありました。

最初は見た目がシンプルなアジャスタブルに惹かれていましたが、初心にかえって「快適なイスを求めている」ことを思い出し、フルアジャスタブルを選びました。

結果、フルアジャスタブルにしてよかったです。体格が小さいわたしでも、スライド機能でちょうどいい位置に肘かけを配置することができます。角度調整でさらにベストなポジションを確保できます。見た目も大事ですが、機能を選んでよかったポイントでした。

最終的に選んだカスタマイズ

自宅で使用しているセイルチェア

実際に購入したセイルチェアのカスタマイズを、以下にまとめます。

  • フレーム:スタジオホワイト
  • ベース:ポリッシュドアルミニウム
  • ファブリック:マーキュリー(コスモス)
  • アーム:フルアジャスタブル
  • ランバーサポート:なし
  • キャスター:堅床・カーペット用

ランバーサポートには腰部を支える機能がありますが、なくても十分に快適そう、また見た目のノイズにもなりそう、という考えでなしにしました。半年使ってみた感想として、やっぱりなくても問題はなかったと思います。

セイルチェアで過ごした6ヶ月の感想

自宅のデスクに置いたセイルチェア

セイルチェアを迎えて約6ヶ月。なんとなくデスクから遠のいていた気持ちが、また自然とデスクに向かうようになりました。これが1番のうれしい変化でした。

姿勢と座り心地にも、はっきりとした違いを感じています。以前のイームズチェアでは、気づくと背中がまるまって前のめりになっていました。セイルチェアは背もたれに体をあずけているだけで、いい姿勢をキープできます。

フラットで広さに余裕のある座面も、行儀は悪いですが、イスの上であぐらをかくことがあるわたしにはちょうどいい。肘かけを自分の体格にあわせて調整できるのも、肩の力が抜ける理由のひとつかもしれません。

デザインのカスタマイズにも迷いましたが、とても満足しています。白いフレームとグレーのファブリック、シルバーのベースは、デスクの白い天板とシルバーの足と「素材」「配色」でつながって、いいコンビになりました。近くに置いている本棚も同じ色・素材なので、室内でもよく調和しています。サイズも大きすぎずコンパクトで、見た目の面でも、これを選んでよかったと思っています。

前半で書いた「肩や腰の疲れ」も、少しずつ気にならなくなりました。姿勢を意識しなくてもまっすぐ座っていられるので、長時間でも疲れがたまりにくく、「イスのせいで腰痛や肩こりがひどくなっているのかもしれない」と感じる瞬間がなくなりました。ただ、正直なところ、これはイスだけの効果ではなく、パーソナル・マシンピラティスの相乗効果もあると思います。

背もたれは通気性がいいので、夏でも背中が蒸れにくいのはうれしい発見でした。通気性がいいと冬は寒そうにも思えますが、2月の寒い時期から使っていて、スースーしたり寒さを強く感じたりすることはありませんでした。

前傾チルト機能も、たまに使っています。ブログの原稿や手帳を集中して書きたいときに便利です。前かがみになっても背もたれがついてくるので、姿勢が崩れにくく、安心して読み書きを続けられます。はじめは操作に手間取っていましたが、最近ではサクッとモードを切り替えられるようになりました。

セイルチェアの前傾チルトなしの状態、背もたれが直立した座り姿勢
前傾チルトなし
セイルチェアの前傾チルトありの状態、座面が前に傾いた前傾姿勢
前傾チルトあり

まとめ:迷ったけど、買ってよかった

白いデスクになじむセイルチェアのある自宅のデスク周り

新しいイスを買うと決めるまでに数年、セイルチェアに決めてからも約1ヶ月。ずいぶん長く迷ったなと、われながら優柔不断さに笑ってしまいます。

早く買えばよかったと思う一方で、迷った時間はムダじゃなかったとも思います。どんなイスがほしいのか、自分にとってのベストは何か。迷いながら、自分の価値観と向き合う時間にもなったからです。

デスクは好きなものを集めた、わたしだけの秘密基地のようなもの。その心地よさを支えてくれる重要なアイテムが、新しく迎えたセイルチェアでした。

イスひとつで暮らしが変わると言ったら大げさかもしれませんが、毎日のことだからこそ、その心地よさは無視できません。朝イチも、疲れて帰ってきた夜も、ここにくれば自分を癒せる。大好きだったデスクが、もっと好きになりました。

この記事が「デスクで過ごす時間を心地よくしたい」「インテリアになじみつつアクセントになるイスがほしい」と思っている方のヒントになればうれしいです。

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ABOUT ME
Fuyuna
都内のデザイン会社勤務のディレクター・エディター|元デザイナー・元理学療法士|三重県出身|手帳・インテリア・読書・週末の朝カフェ習慣が好き