先日、Notionで作ったポートフォリオを公開しました。(ポートフォリオをNotionで作成、ウェブで公開しました🎉 Notionを選んだ理由)
一般的に、デザイナーのポートフォリオは転職や営業ツールとして作ることがほとんど。でも、わたしはいまの会社をやめる予定はありません。
それなのになぜ、ポートフォリオを作ったのか?この記事では、転職予定のない会社員デザイナーがポートフォリオを作って公開した理由を書いていきます。
Contents
会社員デザイナーがポートフォリオを作るメリット
仕事のあとや休日はゆっくり休みたい。そんな気持ちがありながらもポートフォリオを作ったのは、次のようなメリットがあると考えたからです。
- アウトプットを振り返れる
- 主体的にキャリア形成ができる
- ポートフォリオが必要になったとき、0から作るのは大変
- 友人や家族に仕事のことを伝えやすい
会社員で転職や副業の予定がないなら、ポートフォリオはいますぐ必要なものではないかもしれません。将来のためといっても、そのときは一生こない可能性もあります。
でも、関わった仕事や執筆した記事をまとめて振り返ったり、活動・キャリアを可視化し把握することは、自分の成長促進および仕事を長く楽しむといった意味で、取り組む価値が十分にあります。
以下、それぞれのメリットについて書いていきます。
アウトプットを振り返れる
関わったプロジェクトや書いた記事、イベント登壇、自主制作など、自分がこれまでにやってきたことは記録に残さないと忘れてしまいます。
たとえば、2年前に担当したプロジェクトをすべて挙げられますか?…わたしはもう時系列の記憶がないし、すべて挙げる自信はありません。ましてや、書いた記事も覚えてる?と聞かれたら、だいたい答えられません。イベント登壇もがんばっていたのに…。
当時どれほど全力で取り組んでいても、人間の記憶力には限界があります。だから「記憶」ではなく、「記録」に残しておく必要があるのです。
また、アウトプットを記録しておけば、自分がやってきたことの足跡、がんばりを見える形で積み重ねられます。その記録は、仕事がうまくいかずに落ち込んだとき、自信をなくしたときなどに自分を助けてくれます。これまでにやってきたことが見えると「きっと次もやれる」とポジティブな気持ちになれます。
主体的なキャリア形成ができる
キャリアとは、働くことに関わる「継続的なプロセス(過程)」を意味し、仕事の中で得られる知識、経験、スキル、人格などを積むことを「キャリア形成」と言います。
キャリアは過去、現在、未来とつながっているので、これまでの経験がいまの仕事に影響しているし、過去といまの経験が、これからの人生における「働き方」や「生き方」、「自己実現」に影響すると考えられます。
ポートフォリオは過去の実績、自分がやってきたことを記録できるので、そこから現在の状況、自分の強みなどを把握し、これからの見通しを立てられます。今後の働き方、やりたいことなど、人生について考えるヒントになります。
つまり、主体的にキャリア形成をする上でも、ポートフォリオは役に立ちます。
ポートフォリオが必要になったとき、0から作るのは大変
ポートフォリオがいまは必要じゃなくても、いつか必要になったとき、0から作るのは大変です。そりゃそうだろって感じですが、キャリアを重ねれば重ねるほど、掲載する内容、考えることが増えます。
また、必要なタイミングがきたとき、のんびり作れるとも限りません。もしかすると、明日、あさってには必要、ないとチャンスを逃す、みたいな可能性もなくはないですよね。
先のばしにすればするほど、実績は増え、ポートフォリオを作るハードルも上がっていきます。だから、時間と気持ちに余裕があるうちに、過去の実績をまとめておこうと思いました。
友人や家族に仕事を説明しやすい
もともと地方の医療職で身近にデザイナーがいない環境だったので、帰省時やLINEで「どんな仕事してるの?」と元同僚や友人、家族に聞かれることが多いです。
せっかく仕事に興味を持ってもらっても、うまく説明できずに「いろいろ」と逃げてしまうことが多く、残念な気持ちになっていました。そこで、他業界の友人や家族にも見せられるものを作ることに。
そして完成したのが、先日公開した「Notionのポートフォリオ」です。
装飾が少ないシンプルなUIと、リンクを共有するだけで見てもらえるところ、ビジュアルだけでなくテキストをしっかり書けるところが、他業界の人にも受け入れてもらえやすい気がしています。(次回の帰省時にフィードバックをもらいます、ちょっと怖いけど)
まとめ
転職の意思がない会社員デザイナーが、ポートフォリオを作った理由を紹介しました。
いますぐポートフォリオを必要としていなくても、いま作るメリットはたくさんあります。将来のためだけでなく、いまの自分を知る上でも役に立つので、ポートフォリオの制作を考えている人は、ぜひ作ってみてください。