素晴らしくわかりやすいタイトルに「そんなうまくいくわけないでしょ」と軽くつっこみを入れながら、『移動する人はうまくいく』を読みました。

売れている理由を知りたくて、ほとんど調査目的で手に取った本書。なんなら斜に構えて見ていたくらいだったのに、読み進めるうちにフットワークが軽くなり、毎日が少し楽しくなったんです。

せっかくなので、2週間のうちに起きた具体的な変化や気づきを記録しておきます。

停滞感 → 気軽に動けるようになった

そもそも本書を読みはじめたころは、なんとなく繰り返される毎日に停滞感があり、漠然とした不満を抱えていました。

当時は「こんな本を読んでも変わらないでしょ」と卑屈になっている部分もありましたが、いま思えば、「動けていない自分」を認めるのがイヤだったんでしょう。

それが本書を読み進めるうちに少しずつ「いつもと同じ」から抜け出せるようになり、気分が晴れてきたんです。「移動するぞ!」と強く意識していたわけでもないのに、選択や行動が自然と変わったんです。

2週間のうちに起きたこと

たとえば、休日の朝のカフェタイム。いつものカフェではなく、しばらく行ってなかったカフェに行き、はじめてクロワッサンを注文。

その日の午後には、気になっていた蚤の市にソロ参戦。いつもなら道に詳しい夫が先導してくれるけど、その日は休日出勤。方向音痴をしっかり発揮しながらも、散歩気分で会場へ向かいました。

蚤の市の会場は、ビンテージ家具を展示する倉庫。そういえば、こういう場所に足を運びたいと思っていたんだった。数年前の願望をふと思い出す。

倉庫内の景色と人・物のにぎわいに気分があがる。コンセプトが気に入った、木彫りのクマの写真ポスターを購入。部屋にアートを飾りたいと思いながらも購入に踏み切れていなかったから、一歩踏み出せてまたうれしい気持ちになる。フレームも早く手に入れたい。

別の日の夜には、料理担当の夫が買い物に誘ってくれ、一瞬だけ家でゴロゴロしていたい気持ちを感じつつも、気づけばスクッと立ち上がっていました。またまた散歩気分でスーパーに向かい、次の日のフレンチトースト用のパンを買いました。

またある日には、好きなイラストレーターさんと朝9時に集合して、渋谷でモーニング。約1年ぶりの再開で、たくさんお話できて楽しかった。

もともと朝だけの予定だったけど、「吉祥寺のZINEフェスに行く」とのことでついて行くことに。さらに井の頭公園でのお花見までご一緒させてもらい、思いがけぬ花見日和にもなりました。

さらに、いつもの自分ならそのまま帰ろうとするところ、「せっかく近くまできたのだから」と気になっていたギャラリーにも寄り道。気になっていた作家さんの展示を見て、ポストカードをお持ち帰りしました。

ほかにも、使い切ったキャンドルの器をキレイにあらって収納にかえたり、なんとなく2駅分あるいてみたり、植物を植え替えたり。

移動する人はうまくいく』を読みはじめてから読了後の2週間、ふんわり「いいな」と思っていたことが次々と現実になり、ウィッシュリストの項目もいくつか実現できました。

なぜ自然と動けるようになったのか?

繰り返しになりますが、『移動する人はうまくいく』を読みはじめたころは動けない自分を認めるのがイヤで、「よし移動するぞ!」と素直に思えない部分がありました。

それでも、自然と体が動いていました。それはなぜなのか?その背景には、「動きたい」という深層心理に加えて、次の考え方と仕組みのようなものがありました。

これはできないけど、これならできる

初期に効いたのは、「これはできないけど、これならできる」という考え方です。

著者がすすめる海外移住や独立など「大きな移動」はむずかしい。でも、いつもと違うカフェに行くとか、気になるイベントに参加するとか、小さな変化は起こせる。失敗しても大きな問題にはならないし、気軽に動ける。

そんなネガティブ → ポジティブ変換が起こり、実際に「これならできそう」と思う瞬間が何度もありました。そこから少しずつ「これならできる」の範囲も広がっていきました。

小さな変化が勢いを生む

ひとつ小さな変化が起こせると、うれしくて次も続けやすくなります。

最初だけ力をこめれば勝手に進んでいく自転車のように、ひとつの行動が勢いのもととなり、「えいやっ」と力を入れなくても次々と新しい変化を起こせるようになりました。

そうして小さな「できるかな?」が「できた!」になることを重ねると自己効力感も高まり、何でもやってみたいと思えるように。しばらくご無沙汰していた「あれもやりたい!」「次はこれをやりたい!」という前向きな思考がもどってきました。

気づけばいつもと違う選択へのハードルが下がり、考える前に動けるように。明らかにフットワークが軽くなっていきました。

移動によって、人生は豊かになる

「移動する人はうまくいく」という言霊は、思っていた以上に強力でした。

本に「させられた」というより、自然と動けるようになっていたのもおもしろかったです。本書の好調な売れ行きにも納得でした。

いつも同じ行動を繰り返していると、頭を使わなくなっていく。物事を感じ取るセンサーが壊れていく。そうなると、目に入ってきた他人の欲望が自分の欲望だと勘違いするようになる。

センサーを再起動させるために、行ったことのない所、過去の常識が通用しない場所に行くこと。まったく違う環境に行くことが重要。

本書には、上記のようなことが書かれていました。これも納得です。いまは少しずつセンサーが復活し、自分の軸を立て直せている感覚があります。

  • 初体験を増やす
  • いつもと同じから選択から離れてみる
  • 移動する機会を増やす

また動くことをサボりはじめたら、この3つを意識したいと思います。

少しの変化で人生は豊かになること。小さな変化に慣れていくと、大きな変化も受け入れられるようになること。大切な学びときっかけがもらえて良かったです。

ABOUT ME
Fuyuna
都内のデザイン会社勤務のディレクター・エディター|元デザイナー・元理学療法士|三重県出身|インテリア・本・週末のカフェモーニングが好き