デザイナーのfuyunaです。
東京ミッドタウンにある21_21 DESIGN SIGHTで開催中の企画展「㊙︎秘展 めったに見られないデザイナー達の原画」に行ってきました。
先輩方の貴重な原画や制作背景を覗くことができる素敵な企画展でとても刺激を受けたので、写真約40枚を使ってギャラリー形式でご紹介します。
ひとつひとつコメントしたいところではあるのですが、それを始めると時間がいくらあっても足りないので、今回は写真だけでまとめます。
㊙︎秘展 めったに見られないデザイナー達の原画
現在21_21 DESIGN SIGHTは予約制で入館人数を制限しているので、最初から最後までゆったり見ることができました。
展示物は基本撮影可能。
SNSでのシェアも推奨されてました。
シャッシャッシャッシャッ…
原研哉さんがもくもくとペンを走らせてラフスケッチを描く音が響き、手元やスケッチ、制作風景が映し出されているのが印象的でした。
ポスターにもなっているヤクルトの容器の石膏模型。
美しいプロトタイプとライティングに釘付け。
展示物以外のライティング、パネルなどもすべて素敵な空間。
原研哉さんの精巧かつ豊富なスケッチに震えました。
視点の多彩さ、具体性、レイアウト、写真撮影時の指示、こだわりなど、すぐに見習わせていただきたいと思いました。とにかくたくさんパターンを出し、ひとつひとつ思考を深めて書くようにしたい。
「自分は絵が描けなくてもいい」
「描ける人にお願いすればいい」
そう思ってましたが、視点を増やし、観察・表現の解像度を高めるためにスケッチを始めようと思いました。
できる人がやってるんだから、ひよっこの自分がやらない理由はない。
オリンピックのエンブレムのスケッチも堪能。一つ一つのレベルの高さに、その場からしばらく動けませんでした。
佐藤卓さんのロゴスケッチ。
何枚もの小さい紙に、たくさんのパターンが検討されてました。
原研哉さんのスケッチに引き続き、プロの視点の多彩さに感動しながら自分の無力さにガッカリ。比べていいものではないけど、ちょっと落ち込みました。
ほぼ日のマス目を利用したロゴのスケッチ。
ピクセルみたいにマスを使うのいいな。
照明デザイナー・面出さんのコーナーにも釘付けでした。
特に東京駅の照明デザインのスケッチに感動したので、ぜひ見に行ってほしい。暗闇の中で照明に強弱をつけて優しい立体感を出してるの本当にすごい。電力を使いすぎないように考えてるのも素敵すぎる。
とにかく屋根へのこだわりが伝わってきた隈研吾さんの展示。いろんな形・素材で検証されてました。
びっしりと文字が敷き詰められた無数の紙にも驚きつつ、自分の制作スタイルもちょっとこっち寄りな気がしました。
松永さんのオリジナルノート、上手く表現できないけどかっこいい。
できる人は様々なスタイルでノートに書いてアウトプットしてるんだなと何度も思いました。もっと書こう。オリジナルノート作りたい。
メルカリのデザイン検討資料、とても勉強になりました。
公式でデザイン自体は公開されているけど、こうして貴重なブラッシュアップの過程や資料が見れるのはとてもありがたいです。
プロの仕事を見てると、とにかく「数」と「検証の積み重ね」が大事なんだなと思い知ります。今のままじゃだめ。もっとやらないと。
展示そのもの以外に、最近のプロジェクターの解像度の高さにも驚きました。すごく綺麗に表示されてた。
入館には予約が必要
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、マル秘展はWebサイトでの事前予約制でのみ見ることが可能です。予約なしで現地に向かうと入館できないのでご注意ください。
21_21 DESIGN SIGHT「再開と事前予約制の導入について」
まとめ
東京ミッドタウン 21_21 DESIGN SIGHTで開催中の「㊙︎展 めったに見られないデザイナー達の原画」のレポートを写真約40枚を使って書きました。
展示を見る中で大切だと思ったこと、今日から実践したいことを以下にまとめます。
- たくさん思考、アウトプット、検証する
- 手書きでラフを書く、スケッチする
- ラフの段階で具体的に想像する
- ノイズを少なくして自分と向き合う
マル秘展は世界で活躍するプロのデザイナーの思考・制作の裏側を覗くことができる貴重な機会なので、デザイナーの方はぜひ予約して行ってみてください。