こんにちは!
fuyuna(@fuyuna_design)です。
今回は、東京の汐留にある『アドミュージアム東京』に行ってきました!
「広告」のミュージアムということで、行く前は「広告の歴史が学べる場所」としか思っていませんでしたが、実際は子どもから大人まで楽しめる「UI/UX」の宝庫でした。
以下、実際に行ってみて体験したことをレポートしていきます。
Contents
『アドミュージアム東京』とは?
アドミュージアム東京は、広告の魅力を広めるために作られた、世界に例のない「広告ミュージアム」です。
ミュージアム(博物館)というと、静かで少しお硬い印象を受ける方が多いと思いますが、アドミュージアム東京は「カレッタ汐留」という商業施設の中にあるオープンな博物館です。
常設展と企画展示があり、誰でも無料で楽しめるようになっています。
江戸時代から現代に至るまでの広告の発展
順路を進むと最初に出てくるのが「ニッポン広告史」という、江戸時代から現代に至るまでの広告文化の発展に関する展示です。
歴史的な展示品自体も興味深かったのですが、特に面白かったのは次のデジタル展示でした。
粋と洒落で江戸の広告を面白くした五人衆
こちらは画面の再生マークをタッチすると、現代にも通ずる広告やマーケティングの発展に貢献した偉人たちがインタビューに応えるという展示です。
江戸時代には「クリエイティブ」とか「バズる」という言葉はなかったはずですが、実際に起こっていることは同じことで、400年前からすでにクリエイティブは始まっていたんだと感動しました。
個人的には「平賀源内さんに聞くエッジの効いたクリエイティブの秘密」が特に面白かったです。
明治・大正の展示コーナー
明治・大正の広告展示コーナーは、画面左側のスライド式の豊富な展示、デジタル展示などが楽しめました。
この時期の広告は、鎖国の終了によってもたらされた異文化を取り入れた、江戸時代とは一味違う華やかなものが多い印象でした。
昭和レトロからもはや懐かしい平成の広告
この昭和・平成コーナーには懐かしい広告がたくさんあって感慨深かったです。外国人観光客向けのポスターが増えたり、社会の矛盾と向き合う新しい広告というものがあったり。
常設展では、江戸時代から現代まで人や社会と共に進化してきた広告の歴史を楽しみながら学ぶことができました。
タッチして楽しめるデジタルテーブル
常設展示の中にはこんなデジタルテーブルもありました。
画面上に流れるようにテレビCMやポスターのサムネイルが表示されていて、気になるものをタッチするとCMの詳細、動画などが見れます。
試しにauさんの三太郎シリーズのCMを触ってみました。
このテーブルが楽しくて、しばらくここでポチポチ遊んでました。素晴らしいUXデザインになっているなと感動しました。
不思議なカタチの視聴ブース「4つのきもち」
展示室内には不思議なカタチの視聴ブース「4つのきもち」というものがありました。
4つの独立した展示ブースは「びっくりする広告」「考えさせられる広告」「心あたたまる広告」「心あたたまる広告」を視聴することができました。
視聴中の様子を外から見るとフォトジェニックなものになると思うので、4人以上で行くとより楽しめそうです。
企画展示「消費者が選んだ広告コンクール展」
現在の企画展示は「第57回JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール展」でした。(2019年3月26日〜5月4日)
JAA広告賞とは、審査員に広告関係者を含まず、広告の受け手である消費者が審査を行う総合広告賞です。
新聞部門のメダリストはPanasonicさんの広告でした。広告デザインが素敵なのはもちろんのこと、うっすら文字が透けて見えるのが良い。
特に気に入ったのが、以下の「おくる福島民報」でした。
『本日の福島民報は、手紙になります』
今日は、福島県民の日、
県民の心を一つにして郷土愛を育もう、
そんな願いを込めてつくられた日です。
だけどこの日を、福島県外で迎える県民もいます。
それは、通学や結婚、就職や転勤、
そして震災後の思わぬ事情で、
長年暮らしたこの土地を離れた方々です。
全国ニュースが「震災のフクシマ」ばかりの中、
県として、地元紙として、県外で暮らす県民にも、
福島のリアルな今日を届けてあげたい。
だから私たちは、この新聞を手紙にしようと思いました。
いつも通りの新聞ですが、あなたの手から送ってもらえば、
きっと故郷を感じるお便りになるはず。
「帰ってきてほしい」でもなく、「忘れないで」でもなく、
ただページをめくる間だけでも、
みんなが里帰りできますように。
「おくる福島民報」に、ご協力をお願いします。
スタッフのお姉さんからシールをもらえたので、気に入った広告のところに貼って投票してきました。
広告コミュニケーションに関する専門図書館
階段で上がると、日本で唯一の「広告コミュニケーションに関する専門図書館」がありました。
国内や海外の広告関連資料・図書がたくさんあり、見るだけなら誰でも利用できます。(※貸し出しはやってません)
「利用カード」というものを発行すれば、資料のコピーも可能だそうです。
フロア内は基本的にバリアフリーになっていますが、アドミュージアム内には階段しかないので、車椅子や足が不自由な方は展示室の外にあるエレベーターを利用すると良さそうです。
アクセス・施設情報
「アドミュージアム東京」は、JR新橋駅から徒歩5分、カレッタ汐留内にあります。
- 場所:東京都港区東新橋 1-8-2 カレッタ汐留 B2/B1F
- TEL:03-6218-2500
- 休館:日・月曜日
- 開館時間:11時〜18時
- 入場料:無料
- URL:http://www.admt.jp/
おわりに
今回は、東京汐留にある『アド・ミュージアム東京』に実際に行ってみたレポートを書きました。「広告」&「ミュージアム」好きとしてどうしても行ってみたかった所で、展示物も展示の仕方も想像以上に楽しめました!
展示室内の最新のUI/UXも参考になり、また行ってみたいと思える「アド・ミュージアム東京」、本当にオススメなので気になった方はぜひ行ってみて下さい!