今年もやってきました、確定申告。
副業収入のある人や個人事業主には避けられない、年に一度のお仕事です。
私は会社員として働いていますが、個人の活動による収入もあり、今回が3回目の確定申告になります。
はじめはハードルの高かった確定申告も、少しずつコツをつかみ、早く、ラクにできるようになってきました。今年は過去最短の4時間!
諸事情により申告書の提出はまだですが、2021年度の確定申告準備でよかったこと、つまずいたこと、改善点などをまとめていきます。
Contents
はじめに:確定申告をする背景
まずは2022年の確定申告にあたり、私の背景についてまとめました。
- 都内のデザイン会社勤務(フルタイム)
- 個人で制作・販売している薄い本の売上がある
- このブログで収益がでている
- デザイン中心の個人のお仕事がある
- 青色申告の個人事業主
- 確定申告ソフトを使用(マネーフォワードクラウド確定申告)
基本は会社員ですが、個人の収入もあり、お給料以外の所得が年間20万円以上になります。収入から経費を差し引いても20万円を超えるため、確定申告の対象です。
また、過去2回は白色申告でしたが、今年から節税のために青色申告になります。
個人のデザインのお仕事は、昔からお付き合いがある方のお手伝いをしたり、友人からの依頼を受けたりする程度です。新規のご依頼はほぼすべてお断りしています。
開業届・青色申告申請書を税務署に行かず自宅で作成・提出する方法|開業freee
【制作実績】結婚式の席次表・プロフィール・ウェルカムボードデザイン
BOOTH|独学デザイン本(外部リンク)
2021年度の確定申告レポート
2021年度の確定申告準備が終わったので、以下をレポートとしてまとめました。
- 事前準備や日頃の取り組みでよかったこと
- つまずいたこと
- 次回にむけての改善
今年は過去最短の4時間で準備が完了。毎年改善を重ねて準備時間の短縮、効率化ができているので、よければ参考にしてみてください。
事前準備や日頃の取り組みでよかったこと
まずは事前の準備や日常的にやっていてよかったこと。まめに仕訳できるタイプではないので、確定申告ソフトなどを使って効率化を目指しました。
- マネーフォワードクラウド確定申告の活用
- 銀行口座・カードを確定申告ソフトと連携
- キャッシュレス決済の定着
- 外出先での支出はすぐにアプリ入力
- タグと摘要の活用
それぞれの内容について詳しく書いていきます。
1. マネーフォワードクラウド確定申告の活用
「これがなきゃ確定申告できない…!」
というぐらいにお世話になっている、マネーフォワードクラウド確定申告。
昨年のレポートにも書きましたが、今年も当たり前に活用させていただきました。おおげさじゃなく、本当にこれなしで私の確定申告はなり立ちません…。
3年目で慣れているのもありますが、ダッシュボードの使いやすさ、スマホアプリの便利さ、申告書の提出のしやすさ、どれをとっても素晴らしいです。
他社の確定申告サービスは使ったことがないので比較できませんが、私はMFクラウド確定申告が気に入っているので、2022年も継続利用していきたいと思います。
契約プランは「パーソナルミニ」です。
2. 銀行口座・カードを確定申告ソフトと連携
2021年から事業用口座とカードを用意し、マネーフォワードクラウド確定申告と連携しました。これが時短と正確な仕訳に効果ありで、本当によかったです…!
口座やカードの連携設定をすると、ホーム画面に残高の合計と仕訳のステータスが表示されます。画像では未仕訳0件になっていますが、お金の動きがあると未仕訳件数が自動で更新され、背景色が赤くなるのですぐにわかります。
お金の動きに伴う各仕訳内容は自分で編集できるので、2〜3ヶ月に1度のペースで未仕訳の処理日を作っていました。
購入履歴や明細、領収書、請求書などを見ながら仕訳する必要がなくなったので、時短効果や仕訳ミスの減少など、いいことしかなかったです。
(事業用クレジットカードは楽天カードです)
3. キャッシュレス決済の利用
2021年は現金で支払いをすることがほとんどなくなり、できるだけキャッシュレス決済を利用していました。
消耗品や機材の購入など、事業に関わるすべての買い物をカード、ペイペイなどで済ませたことで、あとから購入品の確認・仕訳をするのがラクになりました。
また、銀行口座・カードを確定申告ソフトと連携したこともあり、一から自分で仕訳をすることが本当に減りました。
私生活の影響から自然と移行したキャッシュレス決済でしたが、サービス連携とも相性がよく、引き続きこの形でつづけていきたいと思いました。
4. 外出先での支出はすぐアプリで入力
マネーフォワードクラウド確定申告にはスマホアプリがあり、これが使いやすかったのもよかったです。
外出先での支払いも基本はカードで済ませたいところですが、100円単位のちょっとした買い物では交通ICやペイペイを使っていました(郵便の配送料など)。
ただ交通ICやペイペイでは自動仕訳機能が使えないので、支払い後はすぐにスマホアプリで仕訳記帳。アプリもよくできていて使いやすく、移動中にサクッと入力していました。
アプリで記帳してしまえば帰宅後は領収書を片付けるだけになるので、経費計上の心理的負担が軽くなり、積読ならぬ積仕訳がなくなりました。
5. タグ・摘要の活用
マネーフォワードクラウド確定申告では、自由にタグをつけることができます。
タグは確認作業をするときに役立ちます。「Amazon」「楽天」「Googleアドセンス」「BOOTH」「独学デザイン本」など、取引先や使用頻度の高いキーワードをタグ登録しておくことで、過去の記録をタグごとに一覧で確認できます。
さらに、摘要に「株式会社〇〇 2021年1月分入金」「BOOTH 2021年8月分の報酬入金」「〇〇郵便局 配送料支払い」など統一感を持たせて詳細を記入しておくことで、タグで一覧表示したときに記入漏れを発見しやすいです。
摘要はできるだけシンプルにしてわかりやすく、自分のルールを決めておけば毎回考えて入力する必要もありません。(少しまちがえて入力していてもあとから変更できます)
確定申告3回目で必要な項目、あるといい内容もわかってきたので、今年は特に確認がしやすく、時間短縮につながりました。
つまずいたところ
基本はスムーズに確定申告準備を進められたのですが、今回は2つのつまずきポイントがありました。1つめは引っ越し、2つ目は確定申告を完了できなかったことです。
1. 引っ越しで家賃按分が変わった
2021年は引っ越しをしたので、家賃、通信費、水道光熱費などが年の途中で変わりました。今回そのことを忘れていたので、家賃按分(地代家賃)などをあとで計算し直すことになりました。
すごく手間がかかった!というわけではないですが、次に引っ越しをするときには仕訳の修正をする作業が発生しないように気をつけたいです。
2. 確定申告を完了できなかった
これは自力でどうにかできる問題ではないのですが、マネーフォワードクラウド確定申告の「スマホで電子申告」機能が2021年度分の様式にまだ対応しておらず、書類提出寸前で待機するかたちになりました。
国税庁のe-Taxを使えば完了できるのですが、工程が複雑でめんどうだったので、今年はスマホで挑戦したいと考えていました。
マネーフォワードクラウド確定申告の公式情報によると、2021年2月以降に対応を予定しているそうなので、そのときまで今回は待ちたいと思います。
次回にむけての改善
今回はかなりスムーズに進み、所要時間4時間と大幅な時間短縮ができました。来年は2時間を目指して改善をつづけていきます。
- 領収書の保管ファイルをすぐ手が届く場所に移動
- 偶数月(2月、4月、6月…)に経理の日を設定する
以下、改善したい理由と方法です。
1. 領収書の保管ファイルをすぐ手が届く場所に移動
これまで領収書の保管ファイルは収納スペースの中に入れていて、地味に片付けがめんどうなときがありました。(とびらを開けるだけなんですけどね、疲れて帰ってくるとそれすらめんどうなんですよね…)
この地味なめんどくささが心理的ハードルをあげてストレスになっていたので、今年はデスクから手が届く場所にファイルの場所を変更しました。
書類はできるだけ見せたくない派ですが、無印良品の生活感がないファイルに入れているので、それほど気にならないです。
2. 偶数月に経理の日を設定する
1年前の確定申告レポートで「毎月コツコツ経理する」ようなことを書きましたが、実際はできませんでした。怠惰でした。
ただ2〜3ヶ月に1回はできていたので、今年は偶数月(2月、4月、6月、8月、10月、12月)に経理日を設定することに決めました。
スケジュール帳にもタスクとして書いたので、あとは実行するだけです。できなかったらGoogleカレンダーでリマインダーも設定します。やるぞ。
まとめ:確定申告ソフトがうまく活用できた
2021年度の確定申告準備レポートでした。まさかの書類が提出できない問題もありましたが、あとは待つだけ。
今回はマネーフォワードクラウド確定申告を前年よりも有効活用することができ、キャッシュレス生活との相性もよく準備がスムーズに進みました。
3年前はわからないことが多く、「確定申告いやだ〜〜〜」としか思ってませんでしたが、3回目になると心理的ハードルもかなり下がります。4回目はたぶんもっとラクなんだろうな。
改善できるところは改善して、来年は今回の半分の時間、2時間を目指して準備していきたいです。
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