2020年度の確定申告が終わりました。
昨年は税務署で書類を提出しましたが、今年はe-Taxで。移動や待ち時間のストレスを感じることなく、自宅ですべて済ませられるのはうれしかったです。
この記事では、確定申告についてやっていてよかった準備、困ったこと、次のために始たことを書いていきます。
来年の自分、これから確定申告をはじめる人、e-Taxで電子申告をしたい人のお役に立てれば幸いです。
Contents
確定申告の背景
まずは簡単な自己紹介を交えつつ、確定申告の背景についてお伝えします。
簡単なプロフィール
都内のデザイン会社に所属するデザイナーで、正社員として月曜から金曜まで働いています。会社も仕事も大好きな人間です。
会社の仕事のほかに個人でも活動をしていて、2020年は薄い本の販売、ブログの収益などが主な副収入源になっていました。
薄い本について
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会社員でも確定申告が必要?
「会社員なのに確定申告が必要なの?」
と聞かれることもありますが、場合によっては必要です。
会社員でも確定申告が必要になる条件
- 年間の給与収入が2,000万円を超える人
- 給与所得及び退職所得以外の副業などでの所得が20万円を超えている人
条件にあてはまれば、原則として会社員でも確定申告が必要になります。私は後者に該当していて、今年で2回目となる白色確定申告をおこないました。
確定申告の背景まとめ
- デザイン会社勤務のデザイナー
- 個人の活動で収入があり、確定申告が必要
- 薄い本の販売、ブログ収入、デザインのお仕事などで副収入がある
- 白色申告(2回目)
- マネーフォワードクラウド確定申告を使用
- e-Tax(電子申告)で申告完了
ここからは、今年の確定申告を通して感じたこと、学んだことなどを書いていきます。
やっていてよかった確定申告準備
2020年度の確定申告にあたって、事前にやっておいてよかったこと、役に立ったサービスなどを紹介します。
- レシートと領収書の保管
- 支払いや請求で使うカードと口座の統一
- 銀行口座はネットバンクを使う
- マネーフォワードクラウド確定申告の活用
- 請求書はすべてMisocaで作成
- 確定申告のスケジュールを立てる
それぞれについて、詳しくお伝えしていきます。
レシートと領収書の保管
経費の計算に必要なレシート・領収書の保管。
1月、2月、3月…と月ごとに分けて管理しました。
1年分の書類を分けずに保管していると、年末に小さな山ができて計算が憂鬱になります。だから少しでも分けて…と言いたいところですが、本当は毎月こまめに記帳するつもりでした。
残念ながらマメな記帳はできなかったけど、月ごとに分けて管理することで「今日は3月分まで…」「来週は4月と5月をやるぞ…」と少しずつタスク化して仕訳できました。
支払いや請求で使うカードと口座の統一
経費になる支払いや、個人の活動に関する請求は、なるべくひとつのカード・口座を使うようにしました。
仕訳や確定申告の書類を作成するとき、複数の口座、カードの明細を確認するのは大変。できるだけ同じ口座・カードでお金のやりとりをすると、会計処理が楽になります。
今期からは会計ソフトと口座・カードを連携したので、次の確定申告はもっと楽になると信じてます。
ちなみに、事業用クレジットカードは楽天カードを使っています。
銀行口座はネットバンクを使う
ネットバンクをメインの口座として使うと、お金の動きがいつでも、どこからでも確認できます。振り込みのたびにATMへ行く必要もないので、時間の節約にもなります。
オススメのネットバンク
PayPay銀行は元ジャパンネット銀行です。ブラウザとスマホアプリから送金ができ、明細確認もしやすくてお気に入りです。
楽天銀行は開設のハードルが低く、ユーザーの多さ、会社自体の大きさで見ても安心感があります。事業用口座は楽天銀行、事業用カードは楽天カードを使ってます。
マネーフォワードクラウド確定申告の活用
個人の活動をはじめてからお世話になっているマネーフォワード クラウド確定申告には、今回もお世話になりました。
PCでもスマホアプリでも仕訳がしやすく、銀行口座やクレジットカード、Misocaとの連携機能もあるので会計業務が効率化できます。
「簿記の知識がない」
「確定申告の知識がなくて不安」
という人にも優しいコンテンツがそろっていて、手順にしたがって設定すれば初期設定、仕訳、確定申告などが進められます。
フリーランスや個人事業主になりたての人の強い味方、『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!』でもマネーフォワードクラウドがオススメされていました。
『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!』のレビュー記事
請求書はすべてMisocaで作成
請求書はすべて、クラウド請求書作成サービス Misoca(ミソカ)で作成しました。
Misocaを使えば、過去に作成した請求書をまとめて保管することができ、いつでも、どこからでも確認できます。
「請求書の発行はMisoca」と決めておけば、あとで案件ごとに請求書を探す必要もありません。こまめな経理業務が苦手な人でも、請求書類の管理が簡単にできるのでオススメです。
また、Misocaはマネーフォワードクラウド会計、会計ソフトfreee、弥生のクラウド確定申告ソフトなどの各種会計サービスとも連携できます。
私はマネーフォワードクラウド会計ユーザーなので、Misocaと連携して業務の効率化を図っています。
Misocaのレビュー記事
見積書や請求書をかんたんに作成・クラウド管理したいなら「Misoca」がオススメ
確定申告のスケジュールを立てる
年末年始になると頭のすみにチラつきはじめる確定申告。
めんどくさい、やりたくない、けどやらなきゃいけない。
目を背けたい気持ちはやまやまでしたが、「この日に絶対やる」とスケジュールを設定して取り組みました。(しめきり1週間前にギリギリ終了)
まずは確定申告の締切日や自分の予定をもとに「書類提出日」を設定。
書類の作成には経費、収益などの計算が必要で、そのためにレシート、領収書、請求書、社会保険、銀行口座などさまざまなデータを集めます。
平日は会社の仕事をしているため、帰宅後に作業するのは正直しんどい。ということで、金曜日の夜や週末に集中して作業しました。
重めのタスクでも、作業を分解してハードルを下げると着手しやすくなります。気が重ければいっきに片付けようとせず、少しずつ進めるのもオススメです。
電子申告(e-Tax)に必要な準備や登録情報
電子申告にあたっては、マイナンバーカード、ICカードリーダー、専用アプリケーション、利用者識別番号、各種パスワードなどが必要でした。
以下の項目は入力する場面があったので、事前に確認しておくといいでしょう。
- 利用者識別番号
- 利用者識別番号の暗証番号
- 電子証明書のパスワード
間違えるとロックがかかり、市区町村の窓口に行って解除申請をすることになる可能性もあるので、十分にご注意ください。
e-Taxの関連記事
開業届・青色申告申請書を税務署に行かず自宅で作成して提出する方法|開業freee
e-Taxでの電子申請で困ったこと
電子申告についてはe-Taxでの書類提出経験があり、特に心配していませんでしたが、確定申告当日に問題が起きてしまいました。
e-Taxの申請ページで書類を選択できない
マネーフォワード クラウド確定申告でスムーズに書類を作成したあと、e-Taxでの申告ページへ移動。
事前に作成・保存した確定申告書類をアップロードしようとしたところ、何度やっても「参照ボタン」が押せない呪いにかかりました。
気になるところはいろいろあるけど、とりあえず今は置いといて。
キャッシュクリア、PC再起動、日を改めて挑戦するなど試行錯誤しましたが、参照ボタンからの反応はなし。フィードバックが皆無なので、「なんで!?」と言いながら連打することしかできませんでした。
問題発生時のスペック
- MacBook Pro(2018)
- macOS Mojave
- バージョン 10.14.6
OS更新したいけど、不具合が怖くてまだできてません…。
解決策:Safariのバージョンを最新版に更新
いくらPCやブラウザを再起動しても状況が変わらないので、
「Safariの拡張機能かバージョンに問題があるのでは…?」
と思いバージョンを確認してみると、14.0.0 でした。調べるとSafari最新版は 14.0.3 らしく、バージョンを更新してみることに。
結果、Safariのバージョンを最新版にしたら、参照ボタンが押せない問題が解決できました。
Safariのバージョン
- 問題時のバージョン:14.0.0
- 解決時のバージョン:14.0.3
同じような状況でお困りの方は、Safariのバージョンを最新版にすれば解決できるかもしれません。よかったら試してみてください。
来年の確定申告に向けて始めたこと
来年は今年よりもっと楽に、効率的に確定申告を済ませるため、次のことをはじめました。
- 事業用口座の開設
- マネーフォワードクラウドと事業用口座、クレジットカードを連携
- 毎月コツコツ経理
- 青色申告
先に紹介した「やっていてよかったこと」は継続しつつ、事業用口座の開設、連携などを行いました。まだ3ヶ月目ですが、信じられないぐらい楽です。なぜ早くやらなかったのか。
また、昨年12月に開業届と青色申告の手続きをしたので、次からは青色申告になります。
基本は会社員の仕事がメインだし、個人事業主になる必要はない…と思っていたものの、節税効果を考えるとやっぱり青色は魅力的。e-Tax(電子申告)を試してみたかったこともあり、30歳の誕生日を人生のひと区切りとして開業日にしました。
まとめ:確定申告は事前準備と効率化でハードルを下げる
2020年度の確定申告を終え、よかったこと、困ったことなどを振り返りました。
前回の学びをもとに準備できたことで、昨年より時間、手間、ストレスを減らすことができました。電子申告に切り替えられたのもよかったです。
回数を重ねるごとにハードルが下がっていくのも感じるので、次の確定申告をより楽にクリアするためにも、引き続き経理フローの効率化に勤めていきたいと思います。