デザイナーのfuyunaです。
「デザインの勉強を始めたけど、モチベーションが続かない」
「どうやってモチベーションを維持してますか?」
そんな声をよく聞くので、この記事ではデザインの独学でモチベーションを維持する方法についてご紹介していきます。
最初にお伝えしておくと、私にはデザインに関して「モチベーションが上がる・下がる」という感覚がありません。身近にもそういう人がいるので、それがなぜなのかについてもこの記事で考えていきます。
Contents
モチベーションとは?
そもそも「モチベーション」とは何なのでしょう?
モチベーションの言葉の意味を辞書で調べると、以下のように書かれています。
「モチベーション」の意味:
- 動機付け
- 物事を行うための、動機や、意欲になるもの。刺激。熱意。
モチベーション=動機付け。
つまり行動を起こす「きっかけ」や「意欲」になるもの。
動機付けには「外的動機付け」と「内的動機付け」の2種類があり、自分で動機付けするのか、人と関わることで動機付けするのかという点でそれぞれ異なります。
外的動機付け
外的動機付けは、「よくできているね」と人から褒められたり、「これができたら〇〇を買ってあげる」とご褒美をもらったりすることで動機付けする、外部からの報酬あるいは罰によってモチベーションを変化させる心理学用語です。
内的動機付け
内的動機付けは、自分の意欲や好奇心が元になって起こる内側からの動機付けです。他人の評価ではなく、自分がどう思うか、やりがいを感じるかなどが重要になります。
デザインの独学でモチベーションを維持する10の方法
デザインの勉強でモチベーションを維持するために使える10の方法をご紹介します。
- 目標を立てる
- ロールモデルを見つける
- 習慣化する
- 本を読む・本屋さんに行く
- 記録して可視化する
- 人に評価してもらう
- 一緒に勉強する仲間をつくる
- オン・オフのメリハリをつける
- 自分にご褒美をあげる
- 目標を達成した未来を想像する
以下、それぞれの方法について説明していきます。
1. 目標を立てる
モチベーションを保つためには、小さな目標を立てて成功体験を積み重ねていくのが効果的です。
大きな目標だけを立てると先が遠く感じてしまいますが、自分の現在地を把握した上で「少しがんばれば手の届く目標」を設定すると、階段を1段ずつ登るようにモチベーションを保ちつつスキルアップできます。
小さな目標は「パソコンの前に座る」「アートボードを作って名前をつける」だけでもOK。とにかくハードルを低く設定するのがオススメです。
2. ロールモデルを見つける
ロールモデルとは、自分がなりたい姿や生き方をしている存在、いわゆる「お手本」となる人で、行動や考え方を見習う対象になります。
デザイナーとして目標にする人、人格や生き方が理想的な人など、一人に限定する必要はなく、上司や友達など身近な人でも、漫画や映画の登場人物でもOKです。
ロールモデルを見つけると、迷ったとき「あの人ならこうするかな」と考えて選択しやすくなり、モチベーションを維持しやすいです。
3. 習慣化する
モチベーションは行動を起こす力になりますが、行動や思考自体を「習慣化」してしまうことで、モチベーションは不要になります。
習慣とは、同じ行動・思考を繰り返し継続することでパターン化し、頭を使わなくても自然にできるようになることです。就寝前に歯を磨いたり、朝洗顔を行う動作などは、特に意味を考えずに行動するよう習慣化されてますよね?
デザインの勉強も同じで、毎日時間を決めてパソコンの前に座ったり、期間を決めて同じ練習を繰り返したりすることで習慣化することができます。
4. 本を読む・本屋さんに行く
本を読んだり、たくさんの本を見たりすることで、知的好奇心が刺激され勉強のモチベーションを維持・向上することができます。
本屋さんには膨大な量の本が並んでいますが、人間の脳は「そのとき自分に必要な情報」を選択的に見つける能力を持っているので、本当に今学びたいことを知るきっかけにもなります。
5. 記録して可視化する
モチベーションが続かない原因の一つに、「自分のやったことが積み重なっている感覚がない」ことがあります。
がんばっているけど、成長している気がしない、目標に近づいている感覚がないという人がたくさんいます。でも行動を続けている限り、確実に昨日よりは成長しているはず。
それを確認するためには、自分がやったことを記録して「見える化」するのがオススメです。私も月末や年度末に「活動記録」として自分の歩みを残しています。
毎月の「活動記録」を書く4つのメリットと実際の書き方をご紹介
6. 人に評価してもらう
外的動機付けを利用して「人に評価してもらう」のもモチベーション維持に役立ちます。
評価が悪ければ「改善意欲」「自分の現在地の把握」に繋がり、良い評価は「達成感」「承認欲求」を満たしてくれます。ただ、適切なレベルの評価・フィードバックがもらえないとモチベーションの低下を招くこともあるので注意が必要です。
7. 一緒に勉強する仲間をつくる
一人で勉強するとモチベーションが続かないという場合は、一緒に勉強できる仲間を作りましょう。
SNSなら「デザイン勉強中」とプロフィールに書いている人がいますし、デザイナー向けのコミュニティもあります。一緒にがんばる仲間と交流したり、制作物を見せ合ったりするのがオススメです。
8. オン・オフのメリハリをつける
人が集中できる時間は限られているので、「作業・勉強に集中する時間」と「休む時間」を作ってメリハリをつけるのも、モチベーション維持に役立ちます。
働きながらデザインの勉強をするなら、平日少しずつ勉強する代わりに週末はしっかり休むなど、自分のペースでオン・オフを決めると良いと思います。
9. 自分にご褒美をあげる
「ここまでできたらケーキを食べる」など、小さな目標を設定し、それを達成したときに自分にご褒美をあげる方法です。
私の場合、少し気合いを入れたいとき、納期が迫っているときなどにご褒美を設定することが多く、「ケーキを食べる」「少し高い本を買う」などをご褒美にしています。
10. 目標を達成した未来を想像する
先が見えない勉強はモチベーションが保ちにくいですが、「目標を達成した未来の自分を想像する」のはモチベーション維持に効果的です。
そのときやっていることが上手くいかなくても、それがクリアできたときにはこんなものが作れる、こんな働き方ができる、こんな人間になれるなど、自分の理想とする姿をイメージしてみましょう。
習慣化すればモチベーションの上下はなくなる
冒頭で『私にはデザインに関して「モチベーションが上がる・下がる」という感覚がありません』と書きましたが、これはデザインの勉強や制作自体を習慣化しているからです。
周りの人から「ずっとやってる」「何でそんなにモチベーション続くの」と言われることがありますが、実際は好きなことをずっとやっているだけなのでストレスはなく、暇があればやる習慣ができているだけ。
ただ、デザインを始めた最初からそうだったわけではありません。
初めてPhotoshopを使ってバナー模写をしたときは3〜4時間かかって嫌になったし、1週間では全然再現できなくて逃げ出したくなったし、1ヶ月間続けると決めたことに対して「やめとけばよかった」と思うこともありました。
でも、続けているうちに「デザインすること」が習慣になり、当然のように毎日勉強・制作する日々が続き、成長し、また新しいことに挑戦するサイクルができました。
だから「モチベーションが続かない」と思っている人は、できるだけハードルを下げて何か一つ行動に移し、継続する努力をしてみてはいかがでしょうか?
まとめ
デザインの独学でモチベーションを維持する10の方法についてご紹介しました。
「モチベーションを維持する方法」は複数あり、一つに限らず組み合わせることでより効果を感じやすくなります。
この記事でご紹介した内容はデザイン以外の勉強や仕事にも応用できると思うので、自分に合う方法でぜひ試してみてください!