ライフスタイル

【読書記録】2025年4月〜8月に読んだ本まとめ(小説・エッセイ・ビジネス書など11冊)

記事内に商品プロモーション・アフィリエイト含む場合があります

「今年は毎月、読んでよかった本を紹介するぞ!」と思っていたのに、気づけば3月までで止まってました。

ちょうど記録が止まったころは、引っ越しとはじめての2人暮らしがスタートしたタイミング。新生活を楽しむ一方で、人と生活することに慣れておらず、ゆっくり本を読む時間をうまく作れませんでした。

ただ新しい生活にも少しずつ慣れてくるもの。自分の時間をつくれるようになり、家でそれぞれ本を読んだり、2人でカフェ読書したりと、本のある生活がもどってきました。

当初はブログを書く時間もうまく作れていませんでしたが、それも解決。ということで、4月〜8月に読んだ本を紹介していきます。順番は読んだ順です。

人生の経営戦略 / 山口 周

人生をより良くするための考えや行動のヒントにしたくて読みました。

いまでもなかなかしあわせだと思うけど、いろんなことに対して「このまま続けていいのか?」と思うことはあります。仕事とか趣味とか、人間関係、生活習慣とかね。

『人生というプロジェクトの目的は、持続的にウェルビーイングな状態を築くこと』とあり、なるほどと思った。いつ死ぬかわからないから、「いつか」ではなく「いつも」を目指すこと。そのために考え抜き、意思決定すること。自分なりのモノサシを持つこと。これも大切にしたい。

時間資本 → 人的資本 → 社会資本 → 金融資本(それぞれのステップでウェルビーイングを満たす)

この構図も頭にいれておきたい。油断すると小手先のスキルを磨くことや過度なインプットに時間をつかってしまう。月末の振り返りで現状を確認しながら、「自分はいまどこに時間を投入すべきか」を考えることで、次の行動をイメージしやすくなった。

人生の経営戦略
単行本はカバーを外して読むことが多い

TAKE NOTES! / ズンク・アーレンス

Obsidianでツェッテルカステンがやってみたくて、その入門書として読みました。

ひとつのアイデア、ひとつのメモの価値は、文脈によって決まる。そして、その文脈は必ずしもメモを採録した文脈とは限らない。

ツェッテルカステンの思想や大枠の使い方はわかったけど、具体的な事例は学べず、結局は自分なりの最適解を求めて試行錯誤しています。その実験のような過程は楽しく、いつのまにかそれらしいことが実践できている気もする。

TAKE NOTES! はKindleで買って読みました📖

なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか / ジョナサン・マレシック

「これは燃え尽き症候群かも」と思うことが、数年前までたまにあった。最近はほとんどないけど、なぜ燃え尽てしまうのか、どうすれば防げるのかを知りたくて読んでみた。

本書によると、燃え尽き症候群は「仕事への過度な期待」が生む、現実と理想のギャップによるものだそう。

やりたくてやるとか、勝手に楽しんだりするのはいいけど、過度な評価や見返りを期待してはいけない。自分の軸を手放したとき、バーンアウトはやってくるのかもしれない。

なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか
燃え尽き症候群は社会や文化による影響も大きいらしい

話し方の戦略 / 千葉 佳織

仕事柄よく話すので、プレゼンやミーティングの質をもう一段あげたくて読んでみた。

なにごとも準備が重要。冒頭で興味をひける工夫をすること。コアメッセージやゴールを明確にすること。話すときも動画や文章で伝えるときも、共通して意識したいポイント。

聞き手の心を動かすには、「自己開示」も必要。特に「弱み」は共感や応援につながる。わかるけど、これが上手くできない。少しずつ慣らしていこうと思っている。

話し方の戦略
朝カフェして読書、夫はドリンクを飲み終えてソバを食べに行った

それでも日々はつづくから / 燃え殻

エッセイのおもしろさと心地よさに気づいた7月。書店でたびたび目にする燃え殻さんのエッセイが火付け役でした。

日常の印象に残ったエピソードをたんたんと語る作風で、肩肘はらずに読めるのが心地いい。自分以外の視点でみる世界が新鮮で、あっというまに読み終えました。

それでも日々はつづくから

ひとまず上出来 / ジェーン・スー

書店で見つけたかわいい表紙と、ジェーン・スーさんの名前。めくってみたら、ちょうど共感できるエピソードが書かれていた。「怒ってる?」って聞かないで、みたいなタイトルの話だったと思う。ほかの話題も気になって購入。

体型や加齢に対する自虐的な表現は感情移入できず、むしろちょっと苦手な印象すらあったけど、これが自己開示か…と思った。

疲れた夜に気負いなく読み、癒しを得るのにちょうどよかった。『おつかれ、今日の私』も積読していたはず。読んでみようと思う。

ひとまず上出来
白×赤のシンプルな配色には、どうしても惹かれてしまう

いい音がする文章 / 高橋 久美子

「いい音がする文章とは?」書店でタイトルが気になって手に取った。著者は元チャットモンチーのドラム・作詞担当の高橋さん。プロフィールを見てハナノユメが脳内再生された(学生時代によく聞いてた)。

読む前から薄々感じていた「自分らしい文章が書けなくなった」「無機質でつまらない表現しかできていない」という悩みに輪郭がてきた。これだ、と思った。

読み終えてすぐ、自分の音を鳴らす練習がしたくてブログを更新した。今年は月に1本も書けないときもあったけど、夏休みの間に4本書けて、行動を変えるきっかけになったと言える。読書日記も書いた。

いい音がする文章
「言葉のビートを、響かせろ」っておもしろい表現

財布は踊る / 原田 ひ香

夏休みのあいだに小説が読みたくなって、気になる本リストに入っていた「財布は踊る」を購入。1年ぶりぐらいの文庫本、2年ぶりぐらいの小説でした。

本書はすべての登場人物が「お金」に支配された物語。リボ払いや奨学金返済、投資詐欺など、身近にも転がっていそうなお金の話題が登場して、人ごとではないかも、明日はわが身かもしれない、と思いながら読みました。

ネタバレを含みますが、読書日記も書いているので興味がある方はどうぞ。

財布は踊る
読み終えたあと、タイトルやイラストの意味がわかっておもしろいのは、小説あるあるですよね

ミッキーマウスの憂鬱 / 松岡 圭祐

ディズニーランドにはあまり興味がなく、どちらかというとユニバ派なのだけど、「ミッキーマウス」と「憂鬱」という見慣れない組み合わせがおもしろくて購入。

ネタバレ防止のため詳しくは書きませんが、オリエンタルランドで働く人々の日常やストーリーがリアルに描写されていて、「どこまでがフィクションなの…?」とドキドキしました。終盤の伏線回収には「おっ」となりました。保身に走らず、自分が正しいと思ったことをするプロの姿がかっこよかった。

髪のこと、これで、ぜんぶ / 佐藤 友美

ブックオフの20%オフセール中、なんとなくタイトルが気になって購入。著者はヘアライター・ヘアアドバイザーの佐藤友美さん。

ヘアケアの方法や髪型・髪色を決めるときのヒント、美容院で相談するときのコツなど、髪にまつわる情報が満載で勉強になりました。一問一答くらいのボリュームでサクッと読めるトピックが多く、一度読んでおくだけで日常の髪に対する疑問が減らせます。

読み終えてからは髪の扱い方が少し変わり、なんとなくクセが減ったり、サラッとしているような気がしています。

心に効く美容 / MEGUMI

2年前に読んだMEGUMIさんの著書『きれいはこれでつくれます』が実用的でわかりやすくく、美容オタクじゃない私にも参考になったので、新刊(といっても昨年発売)も読んでみました。

冒頭から「わたしは弱い」「心を整えるために美容をやっている」という話があり、ちょっとびっくり。メディアで見るMEGUMIさんは「強い女」というイメージがあったから。そのギャップと、仕事で自分のキャラを演じきるプロ意識のようなものを感じて、MEGUMIさんのイメージが「タレント」から「先輩」のような存在に変わりました。

前作よりカラダや心のケア方法が詳しく書かれていて、こちらも少しずつ取り入れてみたいと思いました。

8月中旬にブックオフで購入した本たち

4月〜8月の読書生活を振り返って

4月に新生活がはじまってからは、生活環境や自分のペース、2人のペースを整えることに一生懸命でした。

本が読めない、手帳時間がつくれない、ブログを読めない、大好きだった朝活ができない…。そんな「できない」だらけでモヤモヤと焦りを感じるときもありましたが、夫との新しい暮らしが楽しかったのも事実。それにきっと、夫も不自由さを感じている部分があったはず。まずはお互いが心地よく暮らせるように、自分の世界に閉じこもるのではなく、対話する時間を多くとるようにしました。

結果的に、はじめはケンカも増えたけど、少しずつお互いが求める暮らしがわかってきて、2人での生活リズムができてきて、本を読む時間も戻ってきました。

もともと2人とも本が好きなのはわかっていたので、一緒に書店に行ったり、カフェでそれぞれ好きな本を読んだり、本を貸し借りしたり、感想を言い合ったりと、本を通したコミュニケーションも増えていきました。

そのころから、読む本の種類も少し変わってきた印象です。以前はビジネス書をよく読んでいましたが、最近はエッセイや小説、暮らしに関する書籍を好んで読むように。ライフステージと生活が変化したことで、仕事よりも家族や暮らしを大切にしたい気持ちが強くなったみたいです。仕事も好きだけどね。

本棚は自分を映す鏡。光って見える本はそのときどきで変わるもの。引き続き自分の気持ちに従いながら、夫との「本のある暮らし」を楽しんでいきたい。

ABOUT ME
fuyuna
都内のデザイン会社に勤務するデザイナー|ウェブデザイン・モーションデザイン・グラフィックデザイン|元理学療法士|デザイン・アート・インテリア・お出かけ好き