毎朝起きてすぐにノートをひらき、頭に浮かんでくることをすべて書き出す「モーニングページ」を習慣にしています。
—— コーヒーの香りとポタポタ落ちる音、いやされるな。ぜいたくな時間だな。今日は天気がいいな、少し早く出て散歩しよう。デスクがせまいな、新しいのに買いかえたい。植物に水もあげないと。ちょっと元気なさそうだったな、原因を調べよう。今日はどんな1日にしたい?1年後、3年後はどうなっていたい?
そんな何気ない心の動きや思考を書き出す、いわゆる脳の掃除をはじめてから、1年以上が経ちました。それまでベッドの上でゴロゴロしている時間があったけど、いまはすぐにデスクへ向かいます。
というのも、このモーニングページをはじめてから人生が楽しくなっている実感があるのです。本来飽き性の自分が1年も続けられているのは、それなりのメリットがあるから。
この記事では、毎朝ノートに文字を書く「モーニングページ」について、実践方法や実感している効果などを紹介します。
モーニングページとは?
モーニングページとは、書籍『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』の中で創造性を回復させるためのツールとして紹介されているものです。
先にもお伝えしたように、毎朝起きてからノートを開き、そのとき感じていること、心の動きをありのままに書きます。
書くことがない場合は「書くことがない」と書いてもいい。なんでもいいから、とにかく手を動かしてノートを3ページ埋め、脳の掃除をすることが大切だと著者は言っています。
このあと詳しく書きますが、わたしは毎朝B5ノートに2ページ書くのを習慣にしています。3ページではないですが、続けるうちに自分の適量はこれだと感じ、ルールに従うことより継続することを優先しました。
書籍の中では、モーニングページ以外にも12週間のワーク(課題)が提示されていて、自分のこと、本当にやりたいことは何かを考えるきっかけになります。気になった方はぜひ読んでみてください。
モーニングページの実践方法
目が覚めたらベッドから出て、ノートをひらきます。カーテンと窓をあけて、水やコーヒーをお供にすると目が覚めやすいのでオススメです。
約15分ぐらいでB5ノート・2ページを埋めるように文字、絵、図、マインドマップなどを書いています。特に時間は決めてませんが、平均的には10〜15分ぐらいです。
使用している道具
使用する道具はノートとペンのみ。参考までにわたしの愛用品を紹介します。
はじめは方眼ノートを使っていましたが、より自由に書けるものを求めて今は無地のツバメノートに落ち着いています。
土日のどちらかは書かない日があり、週6日の実施を平均として約1ヶ月で1冊を消費します。すぐなくなるので5冊パックを買ってストックしてます。
ペンはジェットストリーム一択。0.5mmです。スルスル書けて大好きなボールペンです。モーニングページ以外でも使うため、家には3本ぐらい常時ストックがあります。
シャープペンシルで書いている時期もありましたが、手が疲れる、まちがえたとき消して書き直すほど丁寧に書いていないなどの理由でやめました。
1年間続けて実感している効果
約1年間モーニングページを続けてきて、実感している効果は以下。
- 朝起きるのが楽しみになった
- 理想を実現しやすくなった
- 自分の関心ごとを知れた
- 気分がスッキリする
- よりアクティブになった
- 生活リズムの改善につながった
まずは早起きが好きになりました。モーニングページの効果を日々実感しているので、夜は早く寝て、朝の習慣に響かないようにしています。副次効果かもしれませんが、生活リズムが整いました。あと頭がスッキリします。
また、自分がいつも何を感じているのか、何に対して興味を持ち、どんな瞬間に幸せを感じるのか。不満に感じていること、ほしいもの、実現したいこと、理想などが少しずつわかってきました。(書籍『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』のワークの影響も大きいです)
モーニングページには同じことを書いてはいけないという制限がないので、強く意識していることは何度もノートに登場します。今まで気づいていなかっただけで、実はこうしたかったんだ、という願望がどんどん顕在化されていきました。
ちなみに、最近はデスクとスツールを買いました。モーニングページにはここ数ヶ月、毎日のように「デスクがせまい」「天板が白くて大きいデスクがほしい」「いろんな用途で使えるスツールがほしい」「アルテックのスツールがほしい」と書いてました。
デスクとスツール、めちゃくちゃ気に入ってます。やりたいこともまた増えたし、人生の可能性が広がりました。どちらも名作家具で安い買い物ではなかったですが、暮らしを豊かにしてくれる大好きな家具です。買ってよかった。
家とインテリアも好きになる一方です。インテリア関係のお仕事してみたい、仕事以外でも何かしらできないかな?もっと学びたい、そんな前向きな気持ちや願望も強くなりました。
朝のコーヒータイムに幸せを感じることにも気づけました。モーニングページには「豆をひくときの音と香り最高(すき)」「水滴がポタポタ落ちる音、ぜいたくだ(すきだ)」とほぼ毎日書かれていて、自分で豆をひいてハンドドリップでいれるコーヒーが大好きなことを自覚しました。
さらにコーヒー関係のお仕事がしたい、カフェやってみたい、コーヒーのフルコースまた体験したい、コーヒーについてもっと知りたい、そんな願望もウィッシュリストに追加されました。
モーニングページをはじめてすぐの頃には、念願のポーラ美術館に行く願いも叶いました。上京する前から行きたくて行きたくて、でも東京に住んでしまったらなぜか腰が重くていけなかった場所。
箱根に行くことを決めた次の日、モーニングページに書いた「箱根リトリートに泊まりたい」も実現に向けて予約しました。山奥の宿、施設もお料理もフリーで飲めるカプチーノもめちゃくちゃよかったのでまた行きたい。
すべて書きはじめたらきりがないですが、こんな感じでたくさん願望が顕在化し、叶っています。まだ途中のものもありますが、確実に前進していると思います。
おわりに
先日、8冊目のノートがはじまりました。そこで表紙にタイトルを書く様子を動画で撮影し、軽く編集してInstagramにも投稿しました。
動画を撮影しようと思ったのは、モーニングページに「作業動画を撮ってみたい」「動画コンテンツにも挑戦したい」「Instagramが楽しい」「リール投稿してみたい」と書いたのがきっかけです。
撮影前には、「〇〇さん(YouTubeで動画配信をがんばっているお友だち)とお話ししたい」とも書いてました。実際それも実現し、新しいことをはじめる背中を押してもらいました。
こんな感じで、モーニングページはわたしの人生を前に進めてくれるツールになっています。朝の大切な時間を使う行為。大きなメリットがなければきっと1年も続いていません。
今の自分や人生にもの足りなさを感じている人、やりたいことがあるけど実行に移せていない人にもオススメです。よければ試してみてください。