愛用していたブラウザ「Arc(アーク)」の開発終了を知ったとき、「これより良いブラウザなんてない」と思いました。多少の不具合もギリギリまで我慢するつもりでした。

でも、お試し気分でブラウザを移行してみたら、あっさりと「Dia(ディア)」に落ち着きました。3日後にはArcを忘れそうになっていたほどです。

DiaはArcと同じThe Browser Companyが作ったブラウザ。Arcで好きだったものはそのままに、AIチャット機能まで加わって帰ってきた、という感じです。

この記事では、ArcからDiaに乗り換えた経緯と、実際に使ってみた感想をまとめています。Arcユーザーで移行先を探している方の参考になればうれしいです。

※ 2026年4月現在、DiaはMacのみ対応です

Arcの利用をやめた理由

きっかけは、Arcの開発が2025年で終了するという発表でした。

Letter to Arc members 2025(The Browser Company 公式)

すぐに使えなくなるわけではないけど、アップデートがなくなるということは、不具合のリスクが少しずつ上がっていくということ。ワクワクする更新情報も届かなくなります。

緊急ではないけど、不具合が起きてから慌てたくない。Arcの代わりになるブラウザがあるなら、トラブルが起きる前に乗り換えたい。そんな思いで、次の候補を探しました。

Arc公式サイトにDiaブラウザへの移行リンクが掲載されているスクリーンショット
Arcのサイトには、Diaへの導線がわかりやすく示されている

理想のブラウザを整理してみる

ブラウザの検討にあたり、まずは自分の理想を書き出してみました。

  • 垂直タブが使える(縦タブ)
  • スペースの切り替えができる
  • Chromeの拡張機能が使える
  • AI搭載(必須ではない)
  • デザインが美しく洗練されている

求める条件を言語化してみて、「複数のタブやスペースをすっきり管理できること」「見た目が洗練されていて作業に集中できること」を大事にしたいことがわかりました。

そこから条件を満たす候補を厳選した結果、Diaにしぼりました。ChromeやAtlasも考えましたが、過去に体験したものにはあまり興味が持てず。

Dia Browser公式サイトのトップページ
Dia Browser | AI Chat With Your Tabs

DiaはArcの開発会社であるThe Browser Companyのブラウザです。

UIや機能がArcに近く、職場の尊敬するエンジニアの方も使っていると聞いていました。そもそもArcを使いはじめたのも同じ方の紹介がきっかけでした。

移行作業がラクで最高だった

さっそくDiaをインストールすると、なんとArcのデータをそのまま引き継げるとのこと。

移行作業の手間を覚悟していたので、いい意味で拍子抜けしました。タブのURLをひとつずつ再登録する手間も、インポートファイルを用意する手間も、何もありません。Arcで登録したアカウントにログインするだけ。

自分好みに育ててきたスペースも、ブックマークしたタブも、気づけばほとんど全部そのままDiaに入っていました。

DiaブラウザのダウンロードページでArcからのデータ移行ができることが示されている
画像:Dia Browser

Chromeの拡張機能も、Arcのデータをインポートする過程で自然に移行完了。

もはやオンボーディングの段階で「Dia最高!」となっていました。オープニングも素敵で、UXの素晴らしさがArcから引き継がれている。安心と期待感がありました。

使ってみてどうだったか

UIはArcとほぼ同じ。学習コストがほとんどなかったです。新しいもの好きには刺激が足りないくらいでしたが、スルッと移行できました。

ショートカットも同じ感覚で使えるし、15分ほど使っていたら「あれ、これArcだっけ?Diaだっけ?」という状態になっていました。この記事を書いている数日後には、移行したことすら忘れていそうです。

以下、実際に使ってわかった「ArcとDiaの違い」や「AIチャットでできること」「惜しいポイント」を正直にお伝えします。

ArcとDiaの主な違い

ArcとDiaを実際に使ってわかった違いを表にしてみました。

ArcDia
垂直タブ
スペース機能✓(ショートカット切替)✓(新ウィンドウで切替)
Chrome拡張機能
AIチャットなし
画面分割
Chrome拡張の表示位置ブックマーク付近画面右上
対応OSMac / WindowsMacのみ

こうして並べてみると、基本的な使い心地はほぼArcと同じです。

細かい仕様の違いはいくつかありますが、「垂直タブ」「スペース」「美しいUI」といったArcの好きだったポイントはそのまま引き継がれていて、そこにAIチャットが加わった、というイメージに近いです。

DiaのAIチャットでできること

Arcとのいちばん大きな違いは、AIチャット機能があること。せっかくなので、Diaの公式サイトを開いた状態で、Dia自身に「何ができるのか」を聞いてみました。

DiaのAIチャット機能でできることを確認している画面

ざっくり整理すると、次のような使い方ができます。

  1. ライティングのサポート
  2. リサーチ・学習のサポート
  3. タスク・計画の整理
  4. ショッピングの相談
  5. パーソナライズ
  6. タブやPDF・画像ファイルと連携

ページの要約や内容確認はClaude in Chromeでもできますが、「そこまでじゃない軽い確認」をDiaのチャットでサクッと解決できるのが地味に便利。Claudeのセッション節約にもなっています。

スペース切り替えだけが惜しい

理想のブラウザには「スペース切り替えができること」を求めていて、Diaでは少し仕様が変わっていました。

Arcではショートカットキーでスペース間を移動できたのに、Diaではスペースを選ぶと新しいウィンドウが立ち上がります。しかも、すでに開いていたウィンドウの上にしれっと表示されるので、気づいたらウィンドウが大量に開いていることも。

スペース機能そのものはあるものの、「ショートカットでサクサク切り替えられる」「1つのウィンドウに複数のプロジェクトを格納できる」ことを求めていたわたしにとっては、まあまあ惜しいポイントでした。

とはいえ致命的な不満ではありません。今後のアップデートで改善されるのを期待しようと思います。(開発チームのみなさま、なにとぞ!)

移行して3日目の正直な感想

今のところ、大満足です。

Arcでは使えなかった「Claude in Chrome」拡張機能が使えるようになったのも、かなりうれしいポイント。軽い確認や文章作成はDiaのチャットで、しっかり相談したいときやAIエージェント機能が使いたいときはClaude in Chromeで、という使い分けが自然にできています。

スペース切り替えのウィンドウ問題は少し気になりますが、Diaをやめる理由にはなりません。少し前までは「Arcより良いブラウザなんてない」と思っていたのに、思い切って移行してよかったなと感じています。

Arcの開発終了で感じていた「この先アップデートが止まってしまうさみしさ」も、Diaでは「一般公開からまだ1年も経っていないぶん、これからどう進化していくのか楽しみ」という前向きな感情に変わりました。

まとめ:Arcの次はDiaだった

ArcからDiaへの移行体験レポートでした。「Arc以上のブラウザなんてない」という気持ちは、Diaを使いはじめてすぐにいい意味で裏切られました。

好きだった垂直タブやスペース管理、美しいUIはそのままに、AIチャットまで加わったArcの進化版。スペースの切り替え方法は今後の改善に期待したいですが、ほかは以前より快適な環境になっています。

一般公開からまだ1年も経っていないDiaに対して、「これからどう進化していくんだろう」と前向きなワクワクもあります。

Arcの愛用者さんで次のブラウザに悩んでいる人、垂直タブやスペースでプロジェクトをスッキリ整理したい人、AI搭載ブラウザを使ってみたいMacユーザーさんは、ぜひDiaを試してみてくださいね。

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Fuyuna
都内のデザイン会社勤務のディレクター・エディター|元デザイナー・元理学療法士|三重県出身|インテリア・本・週末のカフェモーニングが好き