こんにちは、
デザイナーのfuyunaです。
東京で催された「モリサワ×銀座 蔦屋書店 Type Design Discovery」という書体の展示イベントに行ったので、その感想をお伝えします。
銀座蔦屋で催されていた「モリサワ書体」の展示や制作過程を知れるイベントに行ってきました🌿
— fuyuna🌷Web&Graphic Design (@fumm_ii) September 8, 2019
大好きな人たちと蔦屋書店でステキなフォントについて語ったり、本を紹介し合ったり、最高の1日でした〜🙌💕 pic.twitter.com/K6MLnl1bFa
なお、イベント会期は9月4日〜9月8日で現在は終了しています。
会期中に行けなかった方に、少しでもイベントの魅力が伝われば幸いです。
どんなイベント?
「モリサワ ✕ 銀座 蔦屋書店 Type Design Discovery(タイプデザイン・ディスカバリー)」は、株式会社モリサワ主催の「文字のデザインコンペ」で入賞した作品や書体制作の裏側を紹介するイベントです。
コンペには世界中から800点を超える作品が寄せられた様子。
過去のコンペ入賞作品から実用化されたフォントの紹介や、モリサワ書体の制作過程も展示されていました。
実際の会場の様子
会場は銀座 蔦屋書店。
フロアに上がって「展示はどこ?」と少しうろうろしましたが、天井から文字が吊り下げられている場所を発見しました。
天井から吊り下げられているのは、さまざまな書体の「あ」「ア」「A」「a」の文字。
「あれはどの書体だろう?」「あの書体かな?」「単独で見ると読めない!」など、頭上の文字たちを見て一緒に行った人たちと楽しみました。
気になった作品
以下、個人的に気になった(惚れた)展示作品をご紹介。
中でも和文部門金賞の「峰月楷書」は、書道・筆文字好きにはたまらない、何度も見たくなる美しさでした。
和文部門の金賞「峰月楷書」
和文部門の金賞「峰月楷書」は、うっとりするほど美しかったです。
やわらかい筆運びと墨のたまり具合、優しく情調あふれる書体にまさしく惚れたので、今後商品化されることを祈ります。
欧文部門銀賞の「Kolektiv」
欧文部門銀賞の「Kolektiv」は、独特のエッジや滑らかな終筆に魅了され、いつか使いたいと思いつつじっくり拝見しました。
欧文部門の佳作作品「Courbe」
欧文部門の佳作作品「Courbe」は、線が細く個性的な書体。
絶妙なカーブや角度、独特の形がかわいくて、こちらもいつか使ってみたい書体のひとつになりました。
書体制作の裏側が興味深かった
コンペ入賞作品以外にも、書体制作の裏側を知れたのがよかったです。
書体が完成するまでの流れについて解説があり、貴重な資料をみながら学ぶことができました。
デザイナーは文字組みとしてカーニング調整をしますが、文字のデザインではひとつの文字の中で細かい調整がおこなわれます。
例えば、「鮭」「鯛」など同じへんを持つ漢字でも、左側のつくりがそれぞれ違うので「魚」の形は文字によって変わります。使い回しではないのです。
ただ、実際に修正指示が入った資料を見ても、素人の自分には正直なにがダメなのかわかりませんでした。
ふと「神は細部に宿る」という言葉が思い浮かんだ瞬間でした。
びっしりと並べられた「リュウミン」の20,000文字。
文字の制作過程を見てきて最後に現れた20,000文字を見て、どれだけの苦労がここに詰まっているのだろうと、ひたすら職人さんを尊敬しました。
まとめ
銀座蔦屋書店で催されていた「モリサワ✕銀座 蔦屋書店 Type Design Discovery」についての感想でした。
ふだん何気なく使っている書体ですが、制作の裏側を知ってより文字やフォントに対する理解を深めたいと感じました。
また、今回のコンペ入賞作品から今後モリサワの書体として実用化されるものもあるようなので、ご紹介した作品の商品化を祈りつつ、発表を楽しみにしたいと思います。
最後におまけで、フォントに関する好きな本とSchooの動画(ツイート参照)を紹介しておくので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。
明日モリサワの書体イベントに行くのが楽しみすぎて、Schooで文字の動画を見直している☺️〜♪
— fuyuna🌷Web&Graphic Design (@fumm_ii) September 7, 2019
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