デザインやビジネスに関する情報収集や学習のため、気になった本はできるだけ読むようにしています。
今年は紙の書籍以外にも、本の読み放題サービス「Kindle Unlimited」や電子書籍の積極的な利用をはじめたことで、場所やタイミングを選ばずに読書ができるようになりましたが、紙の本も変わらず好きで買っています。
この記事では、先月に読んでよかったデザイン・ビジネス関連の本を紹介します。
不滅のデザインルール 圧倒的な感動を生み出すアイデア群
460点の良質な作例から「不滅のデザインルール」を学べる本です。出版社のSBクリエイティブさんからいただきました。ありがとうございます!
デザインにおいて役立つさまざまなルールを、レイアウト、配色、写真・イラスト、タイポグラフィの切り口に分けて実例から学べます。解説も丁寧で勉強になります。
特別インタビューとして掲載されている、村上雅士さんの『「普通」から「半歩」外に出るデザイン』、葛西薫さんの『デザインとは「潤い」』も素敵でした。わたしたち読者や、デザイナーを目指す人たちへのメッセージも掲載されていてうれしかったです。
これからデザインを学びたい人、すでにデザインの仕事をしていて引き出しを増やしたい人、アイデアが良質な作例からデザインを学びたい人など、幅広い読者さんにおすすめの一冊です。
信用2.0 自分と世界を変える「最重要資産」
正直、堀江さんに「信用」という言葉のイメージがあまりなかったので、意外性から手に取った本でした。そのときは主題について深く考えられていませんでした。
読み進めると納得感があり、「信用2.0」とは、「その人が積み上げてきたこと(無形資産)に対する価値評価である」とのことでした。
人そのものを信じるというより、その人がこれまでにやってきたこと、語ってきたこと、その中で得た知見、経験といった、目に見えない「無形資産」の評価を重視する、実績ベースの考え方です。
信用があれば、ひとりではできない大きなことができる。では、その信用を得るにはどうすればいいか?前提として必要なものは何か?など書かれていておもしろかったです。
無形資産と関連して、7月にたまたま聴いた山口周さんのVoicyでも「お金を生み出すのは人的資本ではなく社会関係資本」と言われていました。
つまり、目に見えない自分だけの価値=無形資産(社会資本)を積み上げることで「信用」が増し、ひとりではできないようなことができたり、自分の価値を使って交渉できたりする。
上記2つのコンテンツに触れて、積極的に打席に立ち、チャレンジすることの重要さ、日々の目標設定と行動によって自分を育てていくことの大切さを感じました。
ChatGPT 120%活用術
年明けごろからChatGPTを活用しはじめ、文章の翻訳、情報整理、かんたんな表の作成、壁打ちの相手などをしてもらっていましたが、もっと有効活用したいと思い本書を読みました。
文章の作成・編集、データの処理、実務で使えるチップスなどが豊富に紹介されていて参考になります。
ChatGPTの使用方法から具体的なプロンプト(命令文)の例までわかりやすく書かれているので、まだChatGPTを使ったことがない方にもおすすめです。
サードドア 精神的資産のふやし方
会社にある本の中から未読のものを読もうと思い、手に取ったのがこちら。2019年に発売され、書店やメディアで話題になっていた記憶があります。
当時18歳の著者が自らのアイデアを実現するために行動し、サードドアを開いていく物語です。若さゆえの失敗もあり、応援したくなったり、共感したり、読み物としておもしろかったです。
ビル・ゲイツやスティーブン・スピルバーグといった著名人も多く登場し、主人公を通してお話をうかがえる部分にはビジネス書の要素が感じられました。
自分も過去4年以内に「国家資格」「医療職」「地元」といった安定のレールから外れ、デザイナーという異業種への転職、上京、業界内での転職などを経験してきたので、安全圏から出るときの不安や高揚感などを少し思い出しました。
まとめ
7月に読んでよかったデザイン・ビジネス関係の本を4冊ご紹介しました。
高品質かつ豊富なデザイン作例から学べる「不滅のデザインルール」は、デザイナーとして心強い参考書になりそうです。いつでも見れるよう手元に置いておきます。
「信用2.0」と「サードドア」からは失敗を恐れずに経験や行動を積み重ねること、まずは走り出すことの重要性を確認できました。失敗から得られるものは多いけど、行動しないと何も生まれないし、はじまらない。とりあえず走ってみて、それから考えるでOK。
「ChatGPT 120%活用術」を読んでからは、ChatGPTがこれまで以上に優秀なアシスタントになりました。もはや自分がやる必要のない作業をAIにまかせるのはふつうになってきているので、実際の活用例もそのうち紹介したいです。
以上です。気になった本があれば、ぜひ読んでみてください!
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