こんにちは。
fuyu_na(@fuyuna_design)です。
あなたは本、読んでますか?
私は全然読んでませんでしたが、ある時期から何かに取り憑かれたかのように読むようになりました。そして人生が変わりました。
今回は、そんな急に本が好きになった私が経験した、「本の会」に参加して人生が大きく変わった話を書きます。
Contents
「本の会」とはいわゆる読書会
ここでの「本の会」は、一般的に「読書会」と呼ばれているものです。本が好きな人たちが集まる会で、とあるお店でひっそりと、月1回のペースで開催されていました。
参加条件は特になく、集まった人たちが紹介したい本をそれぞれ紹介します。雑談も交えながら、参加者みんなでわいわいと本の話をします。
なんなら本を持っていなくてもOK。見学もよし、本に関する思い出や、好きだけど今手元にない本の話をしたりするのもOK。持ち寄るジャンルもオールフリーでした。
本に無関心だった私が本を読み始めたきっかけ
冒頭で少しお伝えしましたが、私が本を読み始めたのはほんの最近です。子どもの頃から本を読む習慣なんてなくて、1年半前までは雑誌しか見てませんでした。
本を読み始めたきっかけは、新卒の後輩の教育担当になったことでした。
新卒で初めて働く22歳の女の子。
社会人としても、理学療法士としても、自分がこの子を教育する。緊張感・責任感・コミュニケーションスキルが当然のように求められる臨床現場。下手すると患者さんは死亡するし裁判沙汰になることも珍しくはない。そんな現場で、独り立ちできるように教育しないといけない。
後輩を教育するだけの能力が自分にあるとは思えず、そんな私に教育される「後輩」がかわいそうだと思いました。
そこから本を読むようになりました。
本の会との出会い
本を好きになってからすぐにハマったのが「ブックカフェ」でした。
県内で行けそうなブックカフェを探していると、コーヒーと本があるお店「ツァラトストラはかく語りき」を見つけました。
Webサイトには毎月1回「読書会」が開催されていることが書かれていて、まずはお店の雰囲気を確認するために行ってみると、静かで薄暗いお店にゆったりと音楽が流れ、コーヒーの香りや常連さんが談笑する声などに包まれる、とても素敵なお店でした。
店主の方と自分の好きな本のジャンルも似ていたので、すぐに気に入り本を持って通うようになり、月1開催の本の会にも参加するようになりました。
本の会に参加するうちに自分の好きなことが見えてきた
本の会に参加するようになってからは、「次はこれを紹介したい!」「どうやって話せばこの本の良さが伝わるだろう?」と考えるようになりました。
そして、何回目かに参加した会で、大好きな原田マハさんのアート小説を紹介することにしました。
そのとき紹介したのが「ジヴェルニーの食卓」。ちょうど名古屋市美術館で開催されていた「モネ それからの100年展」に行った後だったので、チラシ、関連書籍と一緒にご紹介することにしました。
本の会で原田マハさんやアートのこと、モネのこと、印象派絵画のこと、美術館の素晴らしさなどを語るうちに、好きなものについて話す楽しさを覚えました。
本の会がきっかけで「デザイン」に夢中になった
その頃は転職なんて考えてなかったですが、デザインの本を読めば読むほどデザインに夢中になり、話せば話すほど「自分もデザインをしたい」という気持ちが強くなりました。
以前にも増して美術館に通ったり、デザインの本を読み漁るようになりました。365日リハの病棟に勤務していたこともあり、平日休みの混雑していない状況をみて県外でもどこでも足を運ぶようになりました。
「人生が変わった」というと大げさに聞こえるかもしれませんが、自分の好きなことを人に伝えられる楽しさや、本当に自分がしたいことを知るきっかけになったのは、間違いなくツァラさんで開催されている本の会でした。
本の会で学んだ「言葉にする」ことの大切さ
言葉は「覚悟」を伝える手段でもあって、その覚悟を外に示せた人にはチャンスがやってくるはず。
引き寄せられた先で何かと「できない理由」を探している人も多いように感じますが、とりあえずやってみる、飛び込んでみることってすごく大切だと思います。
以前はアートが好きだということも隠してた私ですが、今は堂々と言ってます。アート好きの人ってあまり近くにはいないと思ってましたが、実際は職場にもいたし、患者さんと話が弾んだり、たまたま世界で活躍するアーティストの患者さんを担当することになったりと、本当に引き寄せってあるんだなと実感しました。
私の人生が27歳にして急速におもしろくなったのは、「本の会」とツァラさんのおかげです。心から感謝してます。
おわりに
ここまで話してきた「本の会」が開催されていたお店ですが、実は2018年11月29日をもって閉店してしまいました。私の人生のターニングポイントともいえる、本当に得るものが大きいお店だったので残念です。大好きだった「本の会」もまたどこかで継続されること、新しい出会いが訪れることを願ってます。
出会えてよかったです。

追記(2019/3/13)
ツァラさんの閉店後、本の会は別のお店で継続されています。
