こんにちは!
fuyuna(@fuyuna_design)です。
みなさんは身の回りの「デザイン」、誰が作ったものかご存知ですか?
例えば「ヤクルト」とか、「パスポート」とか。
デザインを学ぶ前まではちっとも気にならなかったのが、最近は気になってしょうがないです。世の中はどこを見ても誰かがデザインしたものばかり。
よく考えるようになったのは、
「これはなぜこのデザインになったんだろう?」
そこで今回は、誰もが一度は見たことがあるご長寿デザインの秘密に触れられる本、『これ,誰がデザインしたの?』をご紹介します。
Contents
これ,いつ誰が何のためにデザインしたの?
身の回りにある見慣れたもの。
いつ、誰が、何のためにデザインしたのか?
デザインの歴史についてわかりやすく紹介されています。
グラフィック、プロダクト、ジャンルは色々
紹介されているデザインのジャンルは様々。
- 身近なプロダクト
- パッケージデザイン
- 企業のロゴマーク
- 公共のデザイン
例えば、キャンパスノート(プロダクト)、ヤクルト(プロダクト)、パスポート(プロダクト)、味の素のほんだし(パッケージ)、ドトールコーヒー(ロゴ)など。
日常で見慣れた定番商品と呼べるものがほとんどです。
キャンパスノートは「嫌われないデザイン」
本書に掲載されているコクヨの「キャンパスノート」。
私の中では子どもの頃から「ノート」といえば「キャンパスノート」でした。
商品を調べてみると、私が学生時代に慣れ親しんだデザインとは違うデザインになってました。
ただ旧デザインと共通した部分が随所にあるから、全然別物になってるわけではない。
デザインは時代によって変わっていく
キャンパスノートの変化を見て感じたのは、デザインは時代によって変わっていくということ。そしてご長寿デザインとして長く愛されるデザインは、普遍的な部分を大切しているということ。
コクヨさんのWebサイトで「キャンパスノートの歴史」が見れるようになってました。
私が慣れ親しんだのは、2000年・2011年にリリースされた4・5代目のデザインでした。たぶん見た人によって「懐かしい!」って感じるデザインは違うと思います。おもしろい。
デザインが変わっても根っこは変わらないっていうことと、「デザインには必ず理由がある」ということが分かる解説が素晴らしいと思いました。
デザインのリニューアルは命がけ
キャンパスノートの他にも、気づかない間にパッケージのリニューアルを繰り返している商品もありました。
「パッケージを変えたら売れた」という話はよく聞きます。
でも反対に、「思い切ってイメージを変えたら売れなくなった」ものもあると思います。ただそういうものは人々の記憶から徐々に消えてしまうから、話題にもならずに終わっていくのかもしれません。
興味深いのは、定番食品のパッケージが変わっただけで、「『いつもの味』まで変わってしまった気がする」と思い買うのをやめてしまう人もいるそうです。
「いつもの」ってかなり大事な感覚なんだと思います。
本書では、このような商品のデザインに関する歴史やこだわりが、素人にもめちゃくちゃわかりやすくまとめられています。
おわりに
今回は、モノで溢れた現代で生き残っているご長寿デザインの秘密を知れる本『これ,誰がデザインしたの?』をご紹介しました。いつも当たり前のようにそこにあるデザインを立ち止まって見るきっかけになる本でした。
またビジュアル豊富で読みやすいので、本が苦手という方も楽しめると思います。クリエイターの人にも、そうでない人にもオススメの本なので、気になった方はぜひ読んでみて下さい!
シリーズ化された続編も面白かったです。